この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

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師が走る時期?

1年が過ぎるのは早いもので、もう12月です。

ところで、12月は和名で「師走」と呼ばれますが、なんで「先生(師)が走る」なんて名前なんだ……?と、初めて和名を知った時に思った記憶があります。

もしかしたらその時にも調べたかもしれませんが、すっかり忘れてしまっていますね(笑)というわけで調べてみました。

最も有名な説では、僧侶がお経を読むために東西を馳せる程の忙しさからきていると、『色葉字類抄』(平安時代末期に成立された古辞書)からの説があります。

『色葉字類抄』の説明によると、民間語源(由来が言語学的に正しいものではない言葉のこと)とされており、現在の「師走」の字は上記説に当て字をしたものと考えられているそうです。(師は僧侶のこと)

ただ他にも諸説あるようで、年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」がしわすに変形した、だったり万葉集のころから既に「シハス」と呼ばれていたとの説もあります。

あるいは四季が果てる季節を意味する「四極(しはつ)」や一年の最後に成し遂げる「為果つ(しはつ)」が語源ともいわれているようです。

語源が古くなればなるほど、正しいものが曖昧になるものだな~と思いつつ、それにロマンも感じたりします。

また気になる語源があったら調べてみたいですね。

謎解きで街歩き

先日、リアル脱出ゲームで遊んできました。

「脱出ゲーム」とはいうもののちょっと変わっていて、実際に新宿の街の様々なところを歩いていき、謎を解いていくスタイルのものでした。

「歌舞伎町探偵セブン」というリアル脱出ゲームのシリーズで、この公演は今までに何回かあったものの遊んでこなかったのですが、今回かの有名な「エヴァンゲリオン」とのコラボ、とのことで、興味がわいたのです。

調べてみるとだいぶ人気のシリーズらしく、第22回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 優秀賞を受賞した過去もあるとかなんとか。

事前情報として、この「歌舞伎町探偵セブン」はちょっと怪しげな新宿のビルに入ることもある、と聞いたことがあったので多少緊張していたのですが、友人と数名で参加したので、それ程怖い感じでもありませんでした(笑)

あと、それなりに知っている歌舞伎町と言っても、中々広範囲を歩くことがないので、こんな場所もあるんだ~!と思いながら楽しく歩いていました。(歌舞伎町というより東新宿に差し掛かっているくらい歩いた気もしますが)

大体2~3時間くらい歩いたり立ち止まって謎解きをしたりしましたが、覚悟していたよりも疲労困憊になることはありませんでしたし、謎解きのレベルも優しめだったので、気持ちよくクリアすることができましたね。

またこのシリーズの新しいリアル脱出ゲームが出たら遊びに行きたいです。

月が長く見られる月

煩いくらいの蝉時雨がいつの間にか聞こえなくなり、あー9月なんだな、と実感します。とはいえまだ暑く茹だるような残暑は続くのですが、もう少しすれば過ごしやすくなるでしょうかね。
さて、タイトルにも書いたのですが、9月は「月が長くみられる月」と言われ、その異称を「長月」と呼ばれることがあります。
長月は有名な異称なので皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、調べてみると、他にも様々な異称がありましたので紹介していこうと思います。

・夜長月(よながづき):夜が長い月の意
・玄月(げんげつ):陰暦九月の異称
・寝覚月(ねざめづき):夜が長いので夜目が覚めてしまいがちなことから
・菊月(きくづき)/菊咲月(きくさづき)/菊開月(きくさきづき):菊の花が咲き誇る月にして、菊の節句(9月9日のこと、重陽の節句とも)があることから
・紅葉月(もみじづき):紅葉の季節に入ってくることから
・彩月/色取り月(いろどりづき):木の葉が色づく月の意
・稲刈月(いねかりづき/いながりづき)/稲熟月(いねあがりづき):これが略され「ながつき」となった説がある
・穂長月(ほながづき):稲が長く成長する月の意
・長雨月(ながめつき):現在の秋雨。長い雨が降るということから
・建戌月(けんじゅつげつ):古代中国では冬至を含む月に、北斗七星の取っ手の先が向く方角によって月の名前を決めた。9月は戌の方角の月
・詠月(えいげつ/ながめつき):月を眺めて詩歌を歌うことの意
・小田刈月(おだかりづき):田の稲を刈りとる月の意
・竹酔月(ちくすいづき):由縁は定かではないが、酒(ささ)が進む月、酒酔い月(ささよいつき)と、竹の笹が酒(ささ)に通じることから、この日に竹を植えるとよく育つといわれる竹酔日(ちくすいじつ)と掛け合わされたとされる説がある
・青女月(せいじょづき):「青女」とは、中国前漢時代の霜や雪を降らすと女神のこと(旧暦9月は現代の10月8日~11月5日)

思ったよりも様々な異称があり驚きました。
9月以外にも様々な異称があるかと思いますので、機会があればそちらも調べてみたいですね。

クラゲに魅了される

水族館が好きで、ふらっと行ったりします。ちょっと薄暗い中に、ライトアップされた色とりどりの魚たちが優雅に泳ぐ姿を見ているとリラックスできます。中でもお気に入りなのが「くらげ」です。触手に強力な毒を持っていて、刺されたら危険という怖いイメージがありますが…触らず見ているだけならとても魅力的な生物だなって思います。
たくさんのくらげたちが、ふわふわと浮遊しながらさまよっている様は、時間を忘れてついつい見てしまいます。体が透明で透けているから、ライトを照らすと様々な色に見えるのもとっても綺麗で良いですよね。
ふと、自宅にもクラゲ水槽があったらいいなあなんて思いました。クラゲの水槽をたまに見ながらの読書なんかできたら優雅で贅沢だなあなんて。調べたらクラゲって種類は多いけど、飼育できる種類というのは限られているようです。一般的にはミズクラゲ、タコクラゲ、カラージェリーフィッシュあたりが飼育するのには適してるみたい。
最近だと、クラゲ飼育セットが5~6万円ほどで販賣されているようで、それくらいなら買えるかなって思ったけど、やはりクラゲの飼育はなかなか難しいですよね…。寿命も早いと半年くらいらしくそれを聞いたら、自分で飼育するのは諦めようと思いました。なので、これまで通り、水族館でクラゲを鑑賞します!

図書館、行ってみてください

みなさんは、図書館を利用していますか?私は昔から図書館が大好きでした。小さいころ、靴をぬいで一段高くなっている子供コーナーみたいなところがあって、そこでたくさんの絵本から好きなものを探して、のんびり読むことが好きだったんですよね。絵本も好きだったけど、その子供コーナーみたいなところの雰囲気がすごく好きで、小さなテーブルや椅子なんかもあって、かわいい感じでした。
学生の頃も、図書館の自習室をよく利用していましたし、大学の頃は、パソコン利用もできることもあってよく入り浸っていました。
図書館を利用したことがない、ほとんどしないという人がいますが…もったいないです(笑)図書館にはメリットがたくさんです。
まずいちばんすごいのは「無料」ということ!!施設を利用することも、本をその場で読むことも、借りることもぜーーーんぶタダです。買うとかなり高い本も無料で読めますし、中には絶版でもう手に入らない貴重な本だったあることがあります。
あとはやはり、本の種類の多さですかね。最近、本屋さんは本が売れないこともあり、半分が雑貨売り場になっていて置かれている本が少なくなってきています。一度図書館に足を運んで、その本の多さを見てほしいです。絶対、一冊は興味のあるものが見つかると思います。
本を読むメリットは、ここでは語り尽くせないので割愛しますが、非常にたくさんあります。本を読む機会が減っている方こそ、図書館へ行ってみてほしいです。タダです。しかも、空調がしっかりときいており、読書するには最適な場所まで用意されています。
あなたは特に何か用意することもなく、ただ図書館へ行くだけでいいのです。本当に利用しないのはもったいないと思うので、ぜひお近くの図書館へ行ってみてくださいね。

寒くなってきたので紅茶用のコースターを

一気に寒くなってきて、読書にも温かい飲み物が必要になってきました。最近は紅茶にこだわっていて、アールグレイからダージリン、アッサムなどの茶葉はもちろん、セイロンティーの細かい種類の茶葉も集めています。さっぱりとした味わいのキャンディ。コクが特徴のルフナ。高級品種として扱われることの多いヌワラ・エリヤ。最近のお気に入りはもっぱらヌワラ・エリヤ。ストレートティーにしてもミルクティーにしても、抜群においしい!笑
紅茶にこだわりはじめると、茶器にもこだわりたくなってくるもの。元々形から入るタイプなので可愛いティーカップや、美しい装飾が施されたティースプーンなどを見るとワクワクします。
ふと、マグカップ用にコースターを作ってみようかと思いました。どうやらかぎ編針で可愛いコースターが作れるみたい。そうと決まれば本屋さんへGO。ここは大きな本屋さんなので、ハンドメイドの棚も充実しています。初心者向けのかぎ編の本を数冊パラパラとめくると、これからこんな可愛いものを作れるんだなと今から楽しい気分に。本によって説明の仕方、デザイン、文字の量などが違って、どれが自分に合ったものか真剣に選びます。ついつい長居して一時間ほど色々見た後に無事買いました♪

いつかは訪れたい雪深い町

雪といえばどんなことを思い浮かべますか。頭に浮かんだままに挙げてみると、温泉、かまくら、サルに鍋などでしょうか。でもこれだと思うのは、あの有名な日本文学に名を刻む小説かもしれません。トンネルを出た時に目の前に銀世界が広がる状況を表現したフレーズを学生時代の授業で知ってからというもの、ずっと潜在意識にひっそりとあり続けており、美しくも汚れの無さを抱く白い雪は、この恋愛小説にぴったりだと思うのです。
さて私の友人は数年前に、初めて雪国を訪れたそうで、今まで冬に寒いところへ行ったことがなかった彼女は、行く前からかなりの心積もりをしていました。ヒートテックの上着やブーツを用意して、万全な態勢で臨んだと話してくれたことが印象に残っております。しかしながら実際訪れてみると、その純白な世界観ときりっとした寒さが心から好きになったと嬉しそうに目を輝かして語ってくれました。そして今後もぜひ機会があれば行きたいと願っているそうです。その話を聞いてからというもの、私もいつか必ず行きたいと思いを募らせております。もし雪深いところへ行くことができたであれば、あの小説と同じシチュエーションで広がる真っ白な世界を見てみたいという切なる願いがに胸に広がって離れません。

駅のホームで!?

時々、電車の中でパンやお菓子を食べてる人を見かけます。最近、特に増えたように思います。以前ならそんな風にして電車の中で何かを食べてるのって、中学生や高校生が多かったのに、最近ではれっきとした大人もいます。
先日の週末、駅で乗り換えの電車を待っていた時です。5分くらい時間があったから、私は、その間本を読んでいました。そしたら、突然隣に立って並んでいた女性がバッグから何かを取り出して、食べだしたんです。ん? 思わずその女性を見てしまいました。というより、見ずにはいられなかったんです。だって、駅のホームですよ。それも、みんなが並んでいるところで。むしゃむしゃという表現がこれほどぴったりすることがあるかなって思ってしまいました。彼女はもちろん学生なんかじゃありません。立派な大人です。服装を見ても、これからお仕事に行くことがわかりました。家を急いで出てきたのかもしれません。けど、1つを食べ終えたら、もうひとつ取り出したんです。もう驚きというより、隣にいながら楽しくなってきました。私は旅に出かけた時には、特急の中でのお弁当は楽しみだけど、毎日の通勤ではなかなかそんな気にはなりません。けど、それもアリかも。電車を待っている間に、本を読むかパンを食べるか……どちらも時間を有効に使っているんですものね。

席をゆずること

電車には優先座席があります。けど、朝や夕方の通勤のときにはビジネスマンが普通に占領していることが多いように思います。一応、他から埋まっていくけど、結局はそこも埋まります。もちろん、空けておかないといけないわけじゃなくて、必要とされる人に譲りましょうということなんですけどね。まぁ、本来はそこに限ったことじゃないんですよね。
でも、座ったら寝てしまっている人も多いから、なかなか気づかないこともあると思うんです。実は、先日の私もそうでした。私の場合、電車で座れたときには本を読みます。小説の続きが楽しみで仕方がないこともあります。先日、いつものように小説を読んでいたら、隣の学生服の男の子がスッと立ち上がったんです。本から顔を上げてみたら、傍に立っていた高齢の女性が「ありがとう」と言って腰かけたんです。「そういうことだったの?」と思った私は、同時に自分は全く気にしていなかったことが少し恥ずかしくなりました。
そういえば、いつも座っているときは本のページに目はくぎ付けだから、周りに立っている人のことなんか見ていないことが多いんです。もちろん、たまたま顔を上げたときに気づくかもしれませんけど、今までにそんな記憶がありません。私って、自分の事しか考えてなかったなって大反省でした。

デパートという場所

普段、買い物にはデパートよりショッピングモールに行くことの方が多いです。あまり行かないから、慣れないということもあるけど、やっぱり気軽さからいくと、ショッピングモールの方が楽ちんです。デパートは高級なものが並んでいるということもあるけど、店員さんだって雰囲気が違います。若くて飛び跳ねているような雰囲気の店員さんはいません。そりゃ、それぞれのブランドの雰囲気を大事にしているんですものね。
実は、先日読んだ短編小説の舞台がデパートだったんです。読んでいたら、思わず「わかる!」と言ってしまいそうなことが何度もありました。平日にそこに来ているお客さんの描写やお店の人の描写など、「まさにそう」「よく言ってくれました」といった感じです。特に、化粧品売り場での出来事は、私も経験があることでした。お肌のチェックをしてもらって、マッサージをしてもらったら、絶対に褒めながら欠点を指摘して、それを補うための化粧品を勧められるんです。気が弱い人はそこで必ず『お買い上げ』ということです。小説の主人公は気が弱いわけじゃなかったけど、高価な美容液やハンドクリームを買っていました。けど、それこそが、主人公の心の闇に繋がることだったんですけどね。
私は主人公とは全く性格も環境も違うけど、彼女のデパートの見方がすごく面白かったんです。それも一日中そこで時間をつぶすというんですから。私にはそんなことはとてもできそうにないって思ってたけど、一日中そこにいたら何か違ったものが見えてくるかもしれません。