この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

お料理の本

お料理の本を開く時間は、私にとって小さなときめきのひとときです。
書店で並んでいるのを見るだけでも楽しいのですが、実際に手に取ってページをめくると、写真の美しさや盛りつけの丁寧さに思わずうっとりしてしまいます。色とりどりの野菜や、湯気の立ちのぼるスープの写真を眺めているだけで、「今日は何を作ろうかしら」と心が弾むというものです。

レシピを読むときは、ただ手順を確認するだけではなく、作っている自分の姿を想像しています。キッチンに立って、野菜を刻む音や、フライパンから立ち上る香りを思い浮かべるのです。
お料理の本は、単なる説明書ではなく、日々の暮らしを少し豊かにしてくれる物語のようにも感じられます。季節の食材を使ったページを見ていると、その季節をちゃんと味わいたいという気持ちも芽生えます。

ときには、難しそうなレシピに挑戦してみたくなることも。
うまくできるかしらと少し不安になりながらも、本に書いてある通りに丁寧に進めていく時間は、とても集中できて心が整う気がします。そして出来上がった一皿を前にすると、達成感とともにほっとした気持ちになるのです。

お料理の本は、私に新しい発見をくれる存在です。知らなかった調味料の組み合わせや、思いがけないアレンジ方法に出会うたびに、台所に立つことがもっと好きになります。
ページの隅についた小さなシミさえも、挑戦の証のように思えて、なんだか愛おしく感じてしまうのです。

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