この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

Monthly Archives: 11月 2020

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会社のトップに立つ人に宿る強靭な精神

先日、若くして会社を立ち上げた男性が執筆した本を読みました。今まで起業家の書籍を手にしたことはあまりありませんでしたが、非常に面白かったため最後までノンストップで完読したのでした。ITバブルに差し掛かる前に起業し、バブルの崩壊により大きな挫折をしながらも、現在はたくさんの従業員が働く企業へと成長させた社長が記した文章は非常に胸を打つものでした。また社長イコール大金持ちというイメージが先行してあった私には、この本を読んだことで大きなカルチャーショックを受けたのでした。そこにはお金を生み出すことは基より熱意と仕事への大きな愛情が感じられたことは言うまでもありません。そのモチベーションは誰でも持つことが出来るものではないように感じました。
また90年代に起こったITバブルとその崩壊について書かれた文章からは、今まで知らなった経済や株についての動きを知るためのもよい勉強になりました。素人の私には株を上場させることがここまで大変なことだと思っておらず、経営者達がどれだけの困難を乗り越えて今に至るかを知るよい機会にもなったと思います。
この作品は、著者が心の中をさらけ出すように苦しかった時代を書いていることが最も印象的でした。そこからはどんな成功者であっても苦節を経験しながら、それを糧に生きていることが分かります。そしてハングリー精神という言葉だけでは表現できないような行動力が備わっていると強く感じました。この作品との出会いをきっかけに、これから様々な分野で活躍する社長や経営者の書籍をもっと読んでいきたいと思ったのでした。

幾つになっても楽しく生きたい

年を重ねることはたくさんの楽しみを知ることでもあり、それと同時に悩みや不安にさいなまれる頻度が増えてゆくことでもあります。例えば老後の蓄えや十年後のライフスタイルなど、マイナス方向へいざなう思考は行き場のない不安を抱きかねません。こんつめ過ぎることはよくないとは分かっていても、こうした懸念が頭の中に浮かぶとなかなか消えずに大きく広がってしまうものです。しかしながら考えていても仕方ありません。1年先や10年先の明るい展望を抱くのではなく、ネガティブな想像を膨らませることは自らの未来をも閉ざしてしまいます。そんな不安や懸念を回避するため、私は「女性のためのライフスタイル」について書かれた本を読むことを覚えました。世の中にある多種多様な考え方を学び、一つの価値観に執着せずに幅広い考え方を持つことは、よりよい生き方を選ぶことができる方法だと知ったからです。また「知ること」や「学ぶこと」は、たくさんの選択肢を持つことにも繋がってゆくと思うようになりました。
先日読んだ本に書かれていた、「貯蓄額を他人とは比べないこと」「60歳になっても10万円位は稼ぐことができる術を身に着けておくこと」というセンテンスはとても印象に残っております。特に後者は非常に興味深く感じ、気持ちを前向きにしてくれました。
「幾つになってもやりたいことは出来る」と人生の先輩方から教わることがあります。将来の不安にさいなまれながら生きることよりも、未来を切り開いてゆく心意気を持つことは人生を楽しむためにとても必要なことなのです。