この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

手仕事で作られた品々を思う

私は「手仕事」という言葉が好きです。一つ一つ丹精込めて作り上げるその心意気と技術は、誰にもまねすることができないことだと思うからです。またこうして心を込めて作られたものを使うことは贅沢で素敵なことだと感じています。
先日、本屋の棚に置かれた「手仕事」についての雑誌を読みました。その書籍には真剣な顔で仕事をしている光景や完成したものと供に笑顔で写っている写真が掲載されていました。どの方もとてもいい顔をしていたことが印象に残っています。また様々なお手製の品物が特集されていたのも興味深かったです。洋服は基より自転車、バック、櫛に毛抜きなど、ハンドメイドの品物を売る店がこんなにたくさんあるのだと驚いたのでした。なかでも洋服屋を営む女性が作った青いワンピースは美しくてとてもセンスがよいものでした。着る人のためだけの洋服を一着ずつ縫ってゆく姿を想像するだけでも、とても豊かな気持ちにさせてくれます。そして既製品が溢れている世の中で暮らしていると、その商品を誰かが作成していることを忘れている自分に気付かされたのでした。
「職人」を目の前にすると、その仕事振りをじっくり眺めてしまうことがあります。特に寿司職人が寿司を握る姿は、見ているだけでも惚れ惚れするものです。先日読んだ雑誌に載っていた職人さん達が手掛けたものをいつか購入したいと願いつつ、その店に足を運んでみようと胸を膨らませています。

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