この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

この電車大丈夫?

先日の仕事帰りのことです。ちょうど夕方の帰宅ピークを過ぎていて、かといって飲み会の人達が帰るには早い時間だったからか、電車が空いていて座ることができました。長く乗るわけじゃないけど、小説の続きを少しは読めます。バッグから本を出して続きのページをめくりました。読み始めると集中してしまうから、ときどき車窓の景色を見たり、駅に着いた時にアナウンスに耳を傾けないと乗り過ごしてしまいます。先日も、いつのまにか電車は駅を出発していました。「あ、もう動いていたんだ」とまったく気づかなかった自分に驚く始末です。そして、また本に視線を戻したその時、ガタンガタンという大きな音が聞こえてきました。思わず顔を上げて周りを見ました。でも、特に変わったことはなかったんです。だから、不思議に思いながら、続きを読み始めました。そしたら、またです。どうも、私が腰かけているところから少し離れた床の下から聞こえてきてるようでした。「大丈夫?」「この電車、壊れかけてない?」となんだか不安になってきて、もう文字を追っても集中できませんでした。何人かは私と同じようにその音を気にしてるようでしたけど、ほとんどの人は知らん顔でした。ということは、それってありがちなことなのかな、と思ってみたりもしましたけど、普段、聞いたことがない音だったんですもの。降りる駅に着くまで、ヒヤヒヤものでした。けど、その後,事故のニュースなんてなかったから結局大丈夫だったみたいです。私ってたまに心配性なんですよね。

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