この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

Monthly Archives: 2月 2016

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資源回収のトラック

我が家の地方では、1ヶ月に1度、再生資源の回収があります。市の業者さんがトラックを運転しながらやってくるので、玄関先に置いておくのです。畳んでまとめた段ボール箱や古紙などを。すると、トイレットペーパーと引き替えに持って行ってくれるのです。徹底的に掃除をしようと思い立ったら、まずその回収日をチェックし、それまでにゴミをまとめられるようにします。
が、先日はそのスケジュールに混乱が生じました。その日でもないのにトラックが来てしまったんです。しかし市で配布しているカレンダーを見ると、予定はやはりまだ先でした。どうなっているんだろう、とカーテンの影からそっと運転手さんの顔をのぞき見ると、いつもの人とは違いました。
「一体何だったんだろうね」。翌日の、近所の奥様方とのお茶会では、当然のようにそのことが話題に上りました。すると、どこまで本当かは分かりませんが、なかなか入り組んだ事情があることを消息通の奥様から教えてもらえました。世の中、まだまだ知らないことだらけです。
やがて予定の日が来て、いつもの人に大量に出た我が家のゴミを持って行ってもらいました。通販の段ボールの他、傷んだ小説などを出すことが多いのですが、そのせいで趣味がバレているようで、時代小説の話を少しだけ交わすことが出来ました。単純にも、ずっとこの人に来ていてもらいたいと思ってしまいました。

親類同士の集まりで

港町は魚がおいしくてすばらしいですね。本家があるのがちょうどその辺りで、先日の親戚同士の集まりでは、おいしいお刺身とお寿司をいただきました。特にお刺身。ほくほくしながら食べていると、「おばちゃん、それ美味しい?」と、小さな子に聞かれました。どうやら生魚が苦手なようです。その子のお母さん曰く、体質的な問題等ではなく、単なる好き嫌いとのこと。
「うん、おいしいよー」と出来るだけ笑顔で言ったところ、自分の席に戻ってマグロにチャレンジしていました。その後ひと切れも食べなかったようなので、却って苦手意識を強めてしまったかもしれないと思うと、心がざわめきます。
親戚同士の集まりというのは、おいしいものが食べられる反面、普段は会わない人たちとコミュニケーションをとれる貴重な機会でもありますね。正直面倒くさいと思う一方、案外楽しかったりして、散会後にお祭の後のような寂しさを覚えることがあります。何やかんやで血が繋がっていたり、同じ名字を冠する者同士、和やかにやっていきたいものです。
そうそう、その日はうれしいこともありました。ものすごく小さなことなのですが。小さな子たちにとって私は「おばちゃん」でも、遥かに年上の人たちにとっては「○○ちゃん」だったり「○○さん家のお姉ちゃん」だったのがうれしかったです(笑)。背伸びして、絵本でなく小説を読んで的外れな読み仮名を振ってた話は忘れて欲しいかも……。