この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

親類同士の集まりで

港町は魚がおいしくてすばらしいですね。本家があるのがちょうどその辺りで、先日の親戚同士の集まりでは、おいしいお刺身とお寿司をいただきました。特にお刺身。ほくほくしながら食べていると、「おばちゃん、それ美味しい?」と、小さな子に聞かれました。どうやら生魚が苦手なようです。その子のお母さん曰く、体質的な問題等ではなく、単なる好き嫌いとのこと。
「うん、おいしいよー」と出来るだけ笑顔で言ったところ、自分の席に戻ってマグロにチャレンジしていました。その後ひと切れも食べなかったようなので、却って苦手意識を強めてしまったかもしれないと思うと、心がざわめきます。
親戚同士の集まりというのは、おいしいものが食べられる反面、普段は会わない人たちとコミュニケーションをとれる貴重な機会でもありますね。正直面倒くさいと思う一方、案外楽しかったりして、散会後にお祭の後のような寂しさを覚えることがあります。何やかんやで血が繋がっていたり、同じ名字を冠する者同士、和やかにやっていきたいものです。
そうそう、その日はうれしいこともありました。ものすごく小さなことなのですが。小さな子たちにとって私は「おばちゃん」でも、遥かに年上の人たちにとっては「○○ちゃん」だったり「○○さん家のお姉ちゃん」だったのがうれしかったです(笑)。背伸びして、絵本でなく小説を読んで的外れな読み仮名を振ってた話は忘れて欲しいかも……。

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