この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

Monthly Archives: 5月 2016

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これは戦略です

待ち合わせ場所って、どの駅にも必ずココっていう場所がありますよね。大きな時計だったり、噴水だったり、モニュメントだったり。そして、そこでは必ず大勢の人が待ち合わせをしています。そんな鉄板の待ち合わせ場所で先日、知人と待ち合わせをしました。そこは、大きな液晶ビジョンの前です。時間より少し早く着いてしまったので、その大画面に目を向けていました。初めはトレンドファッションのニュースが流れてて、見るとはなしになんとなくボーっと見てるって感じでした。時々、同じように待ち合わせをしている人たちを眺めたりしながら。次に画面に目を向けたら、ファッションニュースから星座占いに変わってたんです。占いって目の前に持って来られたら、信じてないって思っていても何故か注目してしまいます。今週の運勢のランキングなんて出て来たら、自分の星座がどうなのかって絶対に気になります。自分ではあえて見ようとまでは思わないのに、見てしまったんだからもう手遅れです。結果は第3位。まずまずかなとにっこり。これが12位なんていう日には嫌でも気分に影響します。そして、占いなんて気にしない!と言い聞かせるのです。飽きさせないように上手く出来てて、占いランキングの次は売れ筋本ランキングです。こっちの方がもっと興味あり。第1位の本のタイトルを見た瞬間に読んでみたいって気持ちがムクムクと膨れ上がったんです。そして、私はそのまま書店へ直行です。だって、大型液晶ビジョンのすぐ横が書店だったんですもの。まんまと引っかかりました、私。

極上の風景

家のいくつかの場所にカレンダーがあります。壁に掛けてあったり棚や机の上に置いてあったりします。たまにはすごく気に入って買うときもあるけど、ほとんどのカレンダーは年末に色んなところからやって来て、なんとなく日々見て一年を過ごしてしまいがちです。見慣れると、それが日常になって特に何も思わなくなってしまうんですものね。でも、時折、ピタッと目に留まってハッとしたりします。鮮やかなその写真に心を奪われてしまうんですよね。
もうずいぶん前だけど、ずっと玄関横に掛けてあったカレンダーがあまりに美しいことに改めて気づいた事がありました。溢れんばかりのお花の風景です。思わずその時、もう過ぎた月のものまで振り返って見てしまいました。私は今まで毎日何を見ていたのかなと自分自身を疑いたくなりました。そこには、過去の旅で本当に感動した風景もありました。自分で写真を撮っても、目の前のその美しさをどうしても写すことが出来ないことが残念で仕方なかったなって思い出しました。それはもう書店に並んでいるどんな写真集にも負けないくらいの素晴らしさでした。だから年が終わっても大切にしまってあります。今では、素敵なカレンダーがあれば、どこからもらったんだっけって、つい確認してしまいます。あつかましいですけど、翌年にも期待して。