この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

Monthly Archives: 12月 2019

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とうとう私も……

電車の中で寝てる人って多いですよね。それも、もう正体不明なくらいの寝方をしている人を時々見かけます。立っていれば、目の前のその様子に呆れるような感心するような……といった感じです。座っているときにも、隣の人が爆睡していて肩にもたれかかって来られる時もあります。そんなときって困ります。肩が重たいから起きてほしいと思うけど、少し肩や腕を動かしたくらいではみんな起きません。そこまで深く眠れることは驚きに値します。
私は、座って本を読んでいても、小説に夢中になっているからか、あまり眠くなったことがありません。けど、つい先日、とうとう私にも睡魔が……。それは、出張から戻るときのことです。慣れないことで疲れていたこともあると思うんだけど、特急で小説を読んでいたら、突然物凄い睡魔がやって来たんです。もう文字を見ていてもその内容が理解できません。諦めて本を閉じて窓のところに置きました。そのとき、一瞬だけだけど、忘れないようにしなくちゃって頭をよぎったんです
次にハッと気づいたときには、なんと電車は私が降りる駅に停まっているではありませんか。もう慌てました。コントのようにバタバタとバッグを抱えて電車を降りました。本当に恥ずかしくて顔が火照るのがわかりました。けど、目が覚めて良かったと胸をなでおろしました。と次の瞬間です。「あ、本!」そうです。窓のところに置いていたはず。でも、もう電車の後ろ姿が遠くに見えました。あの時、一瞬でも頭をよぎったなら、その時にバッグにしまうべきでした。教訓になりましたけどね。

嫉妬という気持ち

小説を読んでいると、登場人物が誰かに嫉妬心を持つことがよくあります。それは、異性をめぐっての同性が同性に感じるものだけではありません。性別に関係なく、たとえば、人気や成績など、何かが秀でている人に嫉妬してしまうことがあります。ミステリーなどでは、それが原因で殺人事件が起こったりします。現実の出来事でもそんなことがあって、テレビのニュースになっていることもあります。人間の嫉妬心とは恐ろしいものです。
でも、それが自分には全く関係ない話かというと、そんなことはありません。私だって、認めたくはないですけど、正直、そんな気持ちを持ってしまうことはあります。学生の頃なら、好きな人が自分以外の誰かに優しくしているのを目撃したりすると、それはもう心中穏やかではありませんでした。今は、そんな気持ちを持つことはあまりなくなりましたけど、その代り、仕事ではあります。職場で素晴らしい接客を褒められた人がいれば、見習いたいと思う反面、自分でも努力をしているつもりだから、どうしてもその人に嫉妬してしまいます。そんな自分は大嫌いなんですけどね。けど、負けず嫌いの私は、それをバネに頑張れるところもあります。もちろん、嫉妬したからといって、その人に意地悪をするとか陥れるとか、そんな小説のようなことはありませんから。
でも、人間の気持ちって不思議ですね。良い人間でいたいと思って、黒い心なんて持ちたくないって思っているのに、自分の意志とは関係なく感じてしまうんですから。
もう少しデキた人間になりたいものです。