この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

旅の景色は心に

最近、みんなどこでも写真を撮りますよね。カメラはもちろん、スマホでも。旅先での景色だけでなく、日々の食べたものや外でのきれいなお料理などの写真をブログやSNSにアップするのが目的の人も多いみたいです。私もたまにあまりにもキレイな盛り付けだったりしたら撮ります。けど、たいがいは忘れて先に食べてますけどね。「しまった。もう食べちゃった」なんてことがよくあります。ただ、やっぱり旅行に行った時には撮ります。記念に残しておきたいって思いますもの。けど、この前、ある本の紹介の記事を見かけて、その作家さんのお話しが載ってたんだけど、「そうだなぁ」って思えるものでした。その人は旅の本を書いてるんだけど、一切写真がないんです。旅についても、その場所を紹介するのではなく、自分がその場所で感じたことや思ったことを書いてあるんです。写真を撮らないのがポリシーらしいんです。すべては心に刻んで、自分の中に残すというんです。そして、人間は美しいものを見たら美しいを言わなければいけないと思いがちだけど、そんなことはないって書いてあるんだそうです。美しいからこそ何も言わずにただポカンと見ていていいんだと思うって。それって、すごく心に響きました。言葉にしないで、自分の中でただ感じていたっていいと思います。それはすごく価値があることなんじゃないかなって思えました。素晴らしい景色の中で自分の存在を感じてみたいって、今は強く思っています。今度、旅をするときにはそれを目的にしてみようかな。

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