この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

こんなところでバッタリ

先日、半日お休みになったから仕事の帰りに、職場の最寄り駅にある駅ナカショッピングモールを覗いてみました。いつもは急いでいるからゆっくり中を歩いたことがありません。友人と何度かその中のビアショップに立ち寄ったくらいです。一杯だけ飲んでお喋りしようかっていう時には便利なんです。ショッピングモールの中には書店もあります。その日、初めてその書店に立ち寄った私はビックリ。駅ナカとは思えないくらい広いんですもの。平日だというのにお客さんも沢山。どこにどんな本があるのかなってグルっと中を歩いていたら、ふいに名前を呼ばれたんです。振り返ってみたら大学時代の同級生が立っていました。大きなスーツケースを持って。どうしてここに? 「久しぶり~、元気?」とお決まりのセリフを言って近づく私と彼女。こんな時にはコレしか言えないのかって、我ながらちょっと情けなくなったけど、会えたことの方が嬉しかったから、そこは追及すべきところでないと割り切りました。聞くところによると彼女は今日の夕方の便で海外に発つんだって。会社の研修旅行らしいんです。それで、余裕を持って家を出たら余裕を持ち過ぎたなんて話していました。彼女らしいです。私にすれば身近な場所なんだけど、こんなところで会うなんて思いがけないことでした。それにしても、研修旅行で海外なんて、ただひたすら羨ましい限りです。

Comments are closed.

Post Navigation