何気に使っている言葉だけど、実は間違って使っていた、なんてことがたまにあります。本で読んだりテレビで見たりして、「そうだったのか」なんて思うことがあるんです。それこそ、子供のときのことを思い出すと、数えきれないくらいあるから笑えます。今でもよく覚えているのが『手をたたきましょう』という童謡。最後に『ああ、おもしろい』という歌詞があるんだけど、何を思ったのか、私はかなり長い間、『ああおも白い』と理解していたんです。何かわからないけど、『ああおも』というものが『白いんだ』と。他にも童謡の中で驚いたのは、『アルプス一万尺』です。これが『子ヤギの上で』とよく間違われることは知っていたんです。本当は『小槍(こやり)』だって。けど、外国の歌だと思っていたんです。これはごく最近までそうでした。けど、このアルプスって日本アルプスだったんですよね。そして、『小槍』というのは『槍ヶ岳』の山頂付近にある岩のことを指しているんですって。驚きました。
そしたら先日、『もし』と『もしも』を混同して使っている人が多いという記事を見かけたんです。これは、何となく違うような違わないような……といった感じでした。今までは明確な使い分けをしてはいませんでした。でも、その記事によると、『もしも』は『もし』を強調する形で、さらに起こってはいけないことや悪いことを想定するときに使う言葉なんだそうです。そして『万が一』という意味も含まれるんだとか。そういえば『もしもの時には』って言ったら、いい意味ではないですものね。言葉を正しく使うことは実は難しいんです。