デパートやスーパーで時々開催されている駅弁のイベントは、いつだって大人気です。オープンと同時に多くの人が流れ込んでいるのか、ちょっとゆっくり午後から覗いた日には、人気商品はいつも売り切れています。仕事帰りになんかもう全く残っていません。雑誌にも全国の駅弁の特集が掲載されていることがありますよね。写真を見ていたら、絶対に食べたくなります。だから、「今度旅行に行くときにはそれを食べよう」って思うんですよね。もちろん、雑誌に載せてるのは、それが狙いなんでしょうけどね。でも、そもそも、電車に乗って遠くまで行くときには、特急の中で食べる駅弁が楽しみですもの。大人になったって、やっぱりワクワクします。だから、いつも人気だし、イベントだって大盛況なんですよね。この前見かけた雑誌では、順位というか格付けされていました。今まで行ったことがない地方のものには憧れに似た気持ちを持ってしまいます。いつかそっちに行くことがあれば、買って食べてみたいって思います。でも、なかなか実現しそうにないです。だからなんですね! みんながイベントに押しかけるのは! なかなか行くことができないから、せめてそれを家で味わってみたいという気持ちですね。理解できました。これは早起きして出かけるしかないですね。
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風景は生きている
毎日、何気に通る道。何気に見ている景色。それは意識しなければ全く同じ日常です。でも、実は季節ごとに、いえ、日々何かしら変化しているんです。今日は昨日と同じではありません。先日の朝、このことをつくづく感じたんです。その朝、いつものようにワンコのお散歩のために玄関から外に出ました。まだ道行く人が少ないなか、もう駅に向かう数人とすれ違いながら池の方に歩き始めた私は、池のほとりに高くそびえている一本の木に目が留まりました。というよりも、その木を含めた目の前の風景に目が留まったと言う方が正しいです。背景となっていた空は、上の方が薄い水色で、徐々に下の方は薄桃色になっていたんです。そんなグラデーションをバックにして木は立っていました。「うわぁ」と声に出さずにはいられませんでした。これって以前、何かで見たような……写真集だったかなぁ。いや、違う。童話の挿絵……なんのお話だったんだろう。絶対に見たことがあります。けど、一枚の絵のようなその景色がそこにあることに私は初めて気づいたんです。今まで気づかなかったのか、それとも、その日に初めてあの風景が出来上がったのか。きっと、草も木も生きているし、空だって常に変化しているから、あの瞬間だけだったのかもしれません。でも、それを何で見たんだろう。一体、なんの本で。それだけは未だに思い出せていません。
色で違う花言葉
車に乗っているときは、その日の気分でCDを聞くときとラジオを聞くときがあります。CDは自分の好きな曲が聴けます。お気に入りの曲を延々リピートしてるときもあります。そうすれば、ご機嫌で運転できますものね。でも、ラジオのイイところは、自分の意志とは関係なしに色んな曲がかかるところ。もちろん、あんまり好きじゃないものもあります。でも、今まで聴いたことがないアーティストの歌や曲を耳にすることができます。そして、それがきっかけでそのアーティストが好きになることもあるから、発見があるんです。流れてくるお喋りの内容も然りです。「へぇ、そうなんだ」って情報を得ることだってできますしね。そんなラジオなんですけど、先日、エンジンをかけたらパーソナリティの方がガーベラについてお話されていたんです。長持ちさせる秘訣などが話題になっていました。その時に、ガーベラは色によって花言葉が違うとお話されていました。だから、プレゼントするときには花言葉も考えて色選びをして贈れば素敵ですねって。花言葉といえば、以前、知人にプレゼントするときに色々調べました。本も買いましたもの。このところ、その本は全く見てなかったけど、花言葉には由来があって、そこには物語があるんです。久しぶりに誰かにお花をプレゼントしたくなっちゃいました。
妖怪と妖精
子供の頃、読んだ本に優しい妖怪が出て来たことをよく覚えています。子供との心のふれあいを描いたお話だったんだけど、当時は本当に存在しているものだと思っていました。まぁ、今でもいないと断言できるわけではないですけどね。もちろん、見たことはないんですけど。でも、その気配のようなものを感じたことがあるんです。幼いころ、二階の部屋に誰か住んでるって思っていて、母に話したら、一瞬で否定されてしまいましたけどね。でも、大昔から妖怪の物語は沢山ありますし、絵画だってあります。だから、いないと考える方が不自然かもって思うんです。そういえば、以前に読んだことがある『座敷童』もそうなんですよね。怖いイメージがあるけど、そうでなくて、実際には一緒に遊びたいと思ってるだけで怖くなんかないんだとか。
海外では、それが妖精にあたるのかな。森の中に住んでると言われているし、花や水を初めとして、家の中でも様々なものに妖精がいるんですよね。昔読んだ童話にも時々登場していましたもの。そうそう、以前、旅先の森林公園の中の樹齢千年と言われている木の周りに妖精の姿が一瞬見えたような気がしたことがあるんです。思わず二度見してしまいました。でも、ほんの一瞬で、はっきりと認識できたわけではないから、もちろん気のせいかもしれませんけど。
でも、物語に出て来るということは、きっとそれなりの理由があると思うんですよね。全くの空想のものが日本にも海外にもあると思いますか? だから、実在するんじゃないのかなって思うんです。世の中には不思議なことってあるものなんです、昔から。
ミスを防ぐために
人間はミスをしてしまいます。もちろん、ミスをしようと思っている人は誰もいません。私もそうです。でも、気を付けていても不注意って起こり得るんです。新人は特に同じ過ちを繰り返すと、怒られるしヘコむことでしょう。じゃあ、どうすれば防ぐことができるのか。この前、見かけた記事にまとめられていました。それを読んだら、『当然』って思ってしまうんだけど、大事なのはシンプルだけどメモを取る事だって書いてありました。「そうかぁ。やっぱりそれに限るよね」という印象です。でも、本当はこれって新人だけじゃないんです。ベテランだって同じです。今まで覚えていたのに、ちょっと他のことに気を取られたら、一瞬で忘れてしまった、なんていうことを経験した人も多いかもしれません。特に、数字に関しては危ないです。メモは詳しく何もかも書く必要はないんですよね。数字だとか、ちょっとした単語だけでもいいんです。それがあれば、記憶を呼びだせるキッカケになるんです。
それに、チェックリストも大いに活用できるって。確かにです。私は仕事だけでなくて個人的なことでも、チェックリストを作っていることがあります。それがあれば、抜けてないかなって、何度も考えなくても安心です。結局、考えたり迷ったりしない分、時間の短縮にもなるんです。
それから、コミュニケーションも大事です。復唱することが有効なんです。コミュニケーション不足で、他の人がやっていると思い込んだり、もう終わってるものだと誤解したりすることを防ぐことができます。
ちょっと気を付ければ、ほとんどは防ぐことができることです。ポケットには小さなメモとペン、お忘れなく!
遅かりし!
たまに電車を乗り過ごしてしまうことがあります。その原因は、読書に夢中になっていたから。もしくは、すぐに乗り換えないといけないのに、何を思ったのか全くの勘違いをしてしまったから、などです。そうそう、もう随分前になりますけど、ついつい寝てしまって気づいた時にはどこにいるのかさえわからない、なんてこともありました。さすがにコレは最近はありません。あまり眠くならなくなったんです。そのぶん、周りの寝ている人がかなり気になりますけどね。もたれかかられることも多いですし。
でも、先日見かけた人は、なんと『乗り忘れ』です。電車が来たのに、駅の待合室のイスに腰かけたまま本を読み続けていたんです。私が待合室に入ったときに思ったのは、すごく読書に熱中している人がいるなっていうことです。その学生らしき男性が本当に集中しているのがわかりました。けど、そこは駅のホームです。当然、来た電車に乗ると思うじゃないですか。でも、周りの人たちが立ち上がって移動したのに、彼は身動きしませんでした。「まさか」と思ったんだけど、誰かと待ち合わせしているのかもしれないし、もっと遅い時間の電車を待っていて時間をつぶしているのかもしれません。気にしながら私は彼を見ていました。そしたら、その男性が急にパッと立ち上がったのが見えたんです。でも、遅かりし。すでにドアは閉まっていました。
やっぱり声を掛けてあげたら良かったなぁ。そう思ったけど、私も『遅かりし』でした。
なぜここに本が……
先日、仕事を終えて自宅の最寄り駅まで帰って来たときのことです。駅の階段を上がって外に出て歩き出した時、歩道に何かが落ちていることに気づいたんです。近寄るとそれは1冊の本でした。こんなところに本が落ちてるなんて信じられない気持ちでした。でも、拾い上げてみたら汚れていなかったし、落としてからそんなに時間が経ってないんだなって思いました。もちろん持って帰るつもりなんて全くなかったけど、読書好きな私はやっぱりそれが何の本なのかが気になってタイトルを見てしまいました。すると、私も読んだことがある作家さんの小説でした。なんだか急に身近に感じて、ちゃんと持ち主に返してあげたいなって思ったんです。でも、どうやって? だって、駅に着いてからそこに落としたのか、駅から電車に乗ったのか、もしくはそこを通りがかっただけなのか、全くわからないんですもの。だとしたら、その場に置いておくのが一番イイのかもしれません。もしかしたら、気づいて探しに戻ってくるかもしれません。けど、いくらなんでも、元通りに歩道に置いておくことはできません。考えた末、すぐそばのベンチの上に置きました。そこなら、見渡せばきっと目につくだろうし。振り返ってみたら、大丈夫、気づくはずです。あとは、ベンチに座った誰かが持って帰ってしまわないことを願うばかりでした。
こんなところでバッタリ
先日、半日お休みになったから仕事の帰りに、職場の最寄り駅にある駅ナカショッピングモールを覗いてみました。いつもは急いでいるからゆっくり中を歩いたことがありません。友人と何度かその中のビアショップに立ち寄ったくらいです。一杯だけ飲んでお喋りしようかっていう時には便利なんです。ショッピングモールの中には書店もあります。その日、初めてその書店に立ち寄った私はビックリ。駅ナカとは思えないくらい広いんですもの。平日だというのにお客さんも沢山。どこにどんな本があるのかなってグルっと中を歩いていたら、ふいに名前を呼ばれたんです。振り返ってみたら大学時代の同級生が立っていました。大きなスーツケースを持って。どうしてここに? 「久しぶり~、元気?」とお決まりのセリフを言って近づく私と彼女。こんな時にはコレしか言えないのかって、我ながらちょっと情けなくなったけど、会えたことの方が嬉しかったから、そこは追及すべきところでないと割り切りました。聞くところによると彼女は今日の夕方の便で海外に発つんだって。会社の研修旅行らしいんです。それで、余裕を持って家を出たら余裕を持ち過ぎたなんて話していました。彼女らしいです。私にすれば身近な場所なんだけど、こんなところで会うなんて思いがけないことでした。それにしても、研修旅行で海外なんて、ただひたすら羨ましい限りです。
車内広告から目が離せない
先日の通勤の時に立っていたら、ふと目の前に貼られていた広告に目が留まりました。本の広告なんだけど、発売4週間で4.8万部も売れたんだって。小説ではありません。仕事や生活の役に立つんじゃないかと思える内容のものです。『質問力』に関したものです。以前、円滑なコミュニケーションには質問力が重要だという記事を読んだことがあります。その広告の力が凄いなって思うのは、それを見た私はその本が読みたくて仕方なくなったということです。特に上手いなって感じるのが、見出しと結果が並べてあるところなんです。「え、どんな質問をしたんだろう」って興味を掻き立てるんですもの。黄色の背景に黒字で、目立たせたいところは赤のアンダーラインです。その手法もなかなかのものだなって感心しました。まんまとやられたなって自分を分析しながらも、いつその本を買いに行こうかとすでに考えていましたもの。でも、『質問力』って本当に必要だと思うんです。相手との距離を縮めるのにも、相手の心を開くのにも、必ず役に立つと思います。よく言われるのは「答えやすい質問をする」ということだけど、その人が答えながら、自分の考えを固めていくような流れを作るのが大事だとも聞いたこともあります。このところ忙しかったから、その広告を見かけてからすでに数日経ってしまいました。それでも気持は変わらないから、これはもう絶対書店に行かなくっちゃ!
列を作って並ぶこと
以前、人間の心理と行動に関する記事で行列について言及されていました。並んで待つこと自体は嫌いな人が多いのに、行列にはなぜか惹かれてしまうと。それはワクワクしてしまうことで、テーマパークやスイーツ店やパン屋さん、ラーメン屋さんなどの他、限定物を手に入れる時などがあります。つまり何か魅力的なことや物を手に入れるために価値があることなんです。それとは逆にどっちかというと、イライラしてしまうこともあります。記事には銀行のATMやコンビニのレジ、飲食店などが挙げられていました。自分自身が急いでいるのに仕方なくという場合が多いでしょう。「時間がない」「時間がもったいない」と感じますよね。そのほかに私が思い浮かぶのは電車やバスを待つときです。そりゃ並ばないで済むのなら並びたくないですけど、みんなそれが当たり前になっています。だから、割り込みがあったりすると、トラブルになる場合があります。
先日、ちょっと驚きの経験をしたんです。その日、乗り換え駅のホームに立った私は何も考えずに普通に一つの列の後ろに並んだんです。でも、ふと気づいたんです。長い列と列の間にもう一つ停車位置のマークがあることに。けど、そこにはポカーンと空間ができていました。誰もいないんですもの。私はそこに移動しました。だって、ラッキーじゃないですか。私とほぼ同時にもう一人の女子高校生がそこに来ました。きっと、そこが空いていることに気づいていた人は他にもいたと思うんです。なのに誰もいないその場所に行くことを避けて、みんなが集まっている場所に留まっていたんだと思います。驚くべき人間の心理と行動を目撃した瞬間でした。