この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

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ドイツの自転車事情からみる経済の価値観

金銭感覚は人それぞれ異なるものです。それは育った環境や年収、はたまたライフスタイルなど影響されることが多々あるため、人の数だけお金に対する考え方があることに気付かされます。
昨晩、ライフスタイルと金銭感覚に関する興味深いことが掲載された書籍を読みました。著者がドイツに行った時のこと。出会う人々が乗る自転車は、日本よりも高価なものが多く、みんなパーツを個別に買い、独自の愛車を作り乗りこなしていたそうです。自分のこだわりを持ち、愛情をかけた高価な自転車を長く大切に使う姿勢から、日本での消費について考えさせられたと書かれていました。確かに日本で暮らしていると幾らでも高いものを買うことも出来るし、ここ最近は安くものを買うこともいとも簡単に出来る時代になったように思うのです。もちろん安くても良いものもたくさんあるし、愛用して大切にしているグッズも多々ありますが、安易に購入できることで物に対する価値がおざなりになってしまうことも経験してきました。
この書籍からそれぞれの暮らしや思考により「こだわり」は異なることを学んだものです。そのため、「私にとってこれだけは譲れないもの」に対しては、高額を払ってでも長く使うことを考えてもよいのではないかと感じております。
もしかすると自分にとってのこだわりが分かった時、本当に大切なことも見えてくるのかもしれません。暮らしてゆく中で切っては切れないお金と上手にお付き合いすることができれば、よりよいライフスタイルが開けるのではないかと思いました。

手際よく料理をする女性の背中

私の友人に手際よく美味しい料理を作る女性がいます。初めておうちでご飯をご馳走になったのは今からかれこれ5年位前だったと思います。寒い冬の夜、待ち合わせたスーパーで材料を買い込み友人宅へ向かったのでした。「ゆっくりしててね」と言われ、すぐにビールとナッツ、それにアボカドとトマトのサラダが登場し、次々とヘルシーで美味しい食事がテーブルに並び、最後には鍋が登場しました。ガスコンロと電子レンジをフル活動しながらも掛かった時間はおよそ30分位だったと思います。みるみるうちに色鮮やかに盛り付けされたお皿がテーブルに並ぶのを見ながら「こんな女性になりたい」を強い憧れを抱いたのでした。
先日、女性が作る料理について書かれた本を読みました。一人暮らしであったり結婚をしていたり、恋人と住んでいたりとライフスタイルは様々でしたが、その本にもまた素早く美味しい食事を作る方々が登場していました。パスタや和食などそれぞれの気持ちが籠ったお得意レシピを作り、それらが写真として収められておりました。中でも簡単に素早く出来てお腹も満たされるパスタは色々な種類が載っていて、私もトライしてみたいと思いました。
仕事に恋愛、趣味や家事など生きてゆくなかでやることはたくさんあります。しかしながらどんなに忙しい毎日を送っていても、食べることはとても大切なことであり生きるパワーの源なのです。だからこそ世の中にはたくさんの料理についての本が発行されるのだと思います。そして何よりも台所に立ち、てきぱきと料理をする女性の後ろ姿は、同性からみても凛々しくて素敵だと感じるのでした。

人間は贅沢です

食べ物でも飲み物でも、同じものばかりだと飽きますよね。私はコーヒーが好きだから、毎日、朝から数杯は飲みます。好きだから飽きないと思っていたけど、よくよく考えてみると、それだけしか飲んでないわけじゃないですものね。お茶や紅茶やビールなど、いくつも挙げることができます。以前、雑誌で朝の起き抜けにはレモン白湯がイイという記事を読んで、それからというものコーヒーの前にまずレモン白湯と決めました。コレなら絶対に飽きないだろうから毎日でも大丈夫だと思っていたのに、実は飽きるんです。この前、いつものようにカップにお湯を注いでレモンを入れようとしていたら、なんとなく気が向かなかったんです。正直言って、飲みたくない。まさかのそんな感情に自分でもビックリでした。でも、コーヒーの前に胃を労わるつもりで始めたことだから、そのままコーヒーにしてしまうのは、罪悪感に似た気持ちになってしまいます。じゃあ、お茶かな。ということで、その日の起き抜けは緑茶にしました。そういえば、コーヒーだって、ブラックが基本だけど、ミルクを入れようと思う日があれば、少しだけお砂糖を入れようって思う日もあります。やっぱり全く同じ味が続くと、どんなものでも飽きるんですね。でも、ワンコなんて、うちの子はかれこれ10年も同じフードを食べ続けてるけど、いつも全力で食べています。やっぱり人間は贅沢なんですね。

命の問題

先日、テレビで海外のお話なんだけけど、『犬の安楽死』のニュースを見ました。飼い主は、ワンコがもう18歳で、なおかつ病気を抱えていて何度も発作を起こしていることを話していました。そばで苦しんでいる様子を見ていると可哀想で仕方がないと。歩くこともできなくなり、食事もままならなくなってしまったんだって。そして、獣医さんから『もう安楽死をさせてあげた方がいいのではないか』と言われたんだそうです。そして、悩んだ末、ついに決心をしたんです。そうしてあげることが、ワンコにとっては幸せなことなんだって。最後のワンコのお散歩をともに過ごしてほしいとフェイスブックで呼びかけたら、300人もの飼い主とワンコが集まったんだって。すごく感動的なお話だけど、命に関しては少し考えさせられることでもありますよね。以前、医療小説を読んだ時に、『安楽死』が取り上げられていたことがありました。ミステリー小説でも取り上げられていたことがあったように思います。小説は人間に関することだから、今回のこのお話とはまた少し違うんですけどね。でも、以前、何かの雑誌で海外の安楽死の記事を読んだこともありますけど、考えさせられますよね。それは本当に難しい問題です。簡単に意見できることではありません。やっぱり、あくまで小説の中でのお話として、そのミステリーにドキドキしながらページをめくっていくのが私には向いています。

次読む書籍を選ぶ喜び

時間に余裕がある時、私は散歩をすることにしています。歩くことは体脂肪燃焼にもよい効果があるし、思ってもみなかった素敵な出会いに遭遇することもあるからです。昔から思い入れがある大好きな街、まだ訪れたことのない場所など「今日はここ」と狙いを定めて目的地を訪れることで、素敵なお店を発見することやほっこりと胸に残る風景を目にすることを経験してきました。こうした新発見は私の生活をより豊かなものにしてきたのでした。お店を探求してゆく中で見つけたお気に入りの書店も数多くあり、世の中にはこんなにも個性溢れる本屋があるのだと感じることもしばしばです。ここ最近は特に心惹かれる出会いが多く、たくさんの本を購入してきました。特に古本屋に出向く機会も増えたこともあり安くて魅力的な著書を見つけ、獲得する喜びに胸が躍る毎日です。部屋には購入した戦利品達が詰まれており、一冊ずつ丁寧に時間を掛けて読むことに余念がありません。まだ一度もページを開いていない作品達は読まれることを今か今かと待っているように感じ、買いだめした本を目の前に笑みを浮かべている自分に気付かされることもあります。一冊終えたら次はどれを読もうかと選ぶ楽しみも増えたことで、読書をすることがより充実したものになったのでした。これからもたくさんの良き出会いがあることを望みつつ今日も書籍のページを開いています。

手仕事で作られた品々を思う

私は「手仕事」という言葉が好きです。一つ一つ丹精込めて作り上げるその心意気と技術は、誰にもまねすることができないことだと思うからです。またこうして心を込めて作られたものを使うことは贅沢で素敵なことだと感じています。
先日、本屋の棚に置かれた「手仕事」についての雑誌を読みました。その書籍には真剣な顔で仕事をしている光景や完成したものと供に笑顔で写っている写真が掲載されていました。どの方もとてもいい顔をしていたことが印象に残っています。また様々なお手製の品物が特集されていたのも興味深かったです。洋服は基より自転車、バック、櫛に毛抜きなど、ハンドメイドの品物を売る店がこんなにたくさんあるのだと驚いたのでした。なかでも洋服屋を営む女性が作った青いワンピースは美しくてとてもセンスがよいものでした。着る人のためだけの洋服を一着ずつ縫ってゆく姿を想像するだけでも、とても豊かな気持ちにさせてくれます。そして既製品が溢れている世の中で暮らしていると、その商品を誰かが作成していることを忘れている自分に気付かされたのでした。
「職人」を目の前にすると、その仕事振りをじっくり眺めてしまうことがあります。特に寿司職人が寿司を握る姿は、見ているだけでも惚れ惚れするものです。先日読んだ雑誌に載っていた職人さん達が手掛けたものをいつか購入したいと願いつつ、その店に足を運んでみようと胸を膨らませています。

肉球って可愛い!

ワンコの寝顔は人間の赤ちゃんのように可愛いです。共通しているのは無防備だというところです。うちのワンコを見ていると、歳を重ねるごとに眠りが深くなったように思います。もうすぐ14歳になるんだけど、この前なんて足をちょんちょんと触ってるのに全くお構いなしで爆睡していました。でも、眠っている顔もだけど、放り出している足がこれまた愛らしいんです。ぷくぷくとした肉球がなんとも言えないんですよね。本当に思わず触りたくなりますもの。けど、その役割なんて、先日の記事を読むまでは考えたことはありませんでした。その記事には『肉球は靴の役割』って書いてあったんです。思わず「へぇ!」です。「言われてみれば、そうかも」といった感想です。単に可愛いだけじゃなかったんです。砂利道やでこぼこ道を歩くときにはクッションの役割をして保護するんです。また、熱が伝わりにくく出来ているから、夏の熱い道路や冬の雪道を歩くときには足を守り素足で歩けるのです。でも、真夏には要注意です。いくら肉球と言っても熱くなり過ぎたアスファルトを歩かせてしまうと火傷を負ってしまいます。そうですよね。私も以前、道路を触ってみてビックリしたことがありました。その時は思わず、もう少し日が落ちてからじゃないと夕方のお散歩は無理だなって思ってしまいました。
記事によると、沢山歩けば歩くほど、やっぱりプニプニしていたものが硬くなってくるらしいです。柔らかく保てるようにと、肉球用のクリームなんていうものも売っているようです。プクプクを維持できるようにうちの子にもつけてあげようかな。

愛することで必ず幸せになるとは限らない

「繊細で不器用なために大切な人を傷つけてしまうこともある。」こんな言葉が強く心に残る小説を読みました。音楽好きがこうじてネットのコミュニティで知り合った者達でバンドを組み、ライブで集客を増やし始めた矢先に仲間が脱退することになります。理由は他の女性とユニットを組むことになったからです。バンド仲間達は10代の頃から活動しており、主人公の女性と脱退を決めた男性は恋人同士でもありました。しかしながらその男性は自分がやりたい音楽をやるために突如バンドの脱退を決めるのです。主人公は不意にその話を彼氏から聞かされ許すことができずにいました。またその苦しさから彼が発表した曲を聴けずにいたのでした。聴きたくても聴くことができない苦しさとバンドを去った男性への思いが心の中を巡りながらも、その苦しみの出口となる一筋の光見つけます。それは脱退したこと、彼の繊細で真面目すぎるほどに真っすぐな音楽への思いと才能を受け入れることでした。
未来を見越して誰かを愛することは出来ないと感じています。何故ならば心を奪われたが故に、自分の力ではどうにもならないことが待ち受けているかもしれないからです。また永遠に添い遂げることが出来る愛もあれば、別れを余儀なくされることもあるのです。この小説は「愛」について考えることを与えてくれたように思います。

ワンコにも手話を

子供の頃から手話というものは知ってはいたけど、習ったり使ったりしたことはありません。でも、大人になってから色んな場面で見かけることが多くなりました。テレビのニュースにも取り入れられていますし、ヒット曲の中にも歌の振りつけに使われているものもあります。もしかしたら、その歌がきっかけで興味を持った人も多いかもしれません。実は私もその一人です。そうして、意識するとそんな情報が自分に入ってきたりするんです。それが題材になった映画を観たり、小説を読んでいたら手話が登場する場面があったり。いえ、もしかしたら以前から情報は入って来ていたかもしれません、私が気づいていなかっただけで。この前も本を読んでたら、手話のことが載っていて、ふとその時に思ったんです。最近、私って自分なりに、もちろん正しいものじゃないけど、手話を使ってるって。それはうちのワンコになんです。うちのワンコはもうだいぶおばあちゃんになって来て、どうも耳が聞こえなくなったみたいなんです。声に出して指示をしても、きょとんをしてることが多いし、気配に気づかずビックリしてることもあります。だから私は、身振り手振りで指示を出すようにしたんです。この時はこの動作でと一貫性を保つように注意して。そしたら、ちゃんと理解できます。そう思ったら、手話って素晴らしいコミュニケーションツールなんだなって改めて気づいたんです。学んでみたいなって今、真剣に思っています。

マイブームはアニメ

この半年ぐらいの間に、友人と数本のアニメ映画を観ました。大好きというわけではないけど、過去にも話題になったアニメはいくつか観ています。すごく良かったものがあれば、世間の評価ほどでもないと思うこともあります。もともとコミック漫画のこともあれば、中には小説が原作のものだってあります。とにかく、今の私にとって、アニメはマイブームと言えます。先日、もうすぐ公開されるアニメ映画の紹介を見ていたら、それは私がもう随分前に読んだことがある小説が原作だったんです。自分の中では、その小説はそこそこ面白かったという印象しかなくて、細かいところまではよく覚えていないんです。いつもなら自分の想像した映像が鮮明に頭の中に浮かんでくるのに。なんだか不思議な感じのお話だなっていう印象だったと記憶してるだけなんです。そういえば、少し現実離れしたシーンがあったかもしれません。けど、アニメの予告を見ると、なんだか楽しそうでした。私のイメージとは少し違うんだけど、タイトルが一緒だから間違いないと思うんですよね。友人に話したら、きっとまた観に行こうって言いそうです。映画を観る前に小説を一度復習をしておこうかな。よく覚えていないんだから、新鮮な気持ちで読めるんじゃないかな。マイブームはまだ続きそうです。