この世の果てまで、小説を持って。 私の心をどんな色にも染めてくれる小説。どんな世界でも見せてくれます。

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イリュージョニスト

3月11日から公開されているミュージカル舞台、イリュージョニストを拝見してきました。

イリュージョニストは原作小説と、それを映画化した2006年公開のアメリカ映画である『幻影師アイゼンハイム(原題:The Illusionist)』を基にした、日英共同制作のミュージカル。2020年12月に世界完全初演で上演されるはずでしたが、コロナ禍や主演であった三浦春馬さんの死去により、2021年1月に本来よりも短いコンサートバージョンとしてたったの5公演が上演されました。
こうして様々な困難に見舞われながらも、5年の時を超え、ついにフルバージョンでのイリュージョニストが公開されることになったのです。

最初に言葉短く感想を述べるなら、「とにかく全てに感動した」となるでしょうか。演者の演技力、ダンス、歌、構成、演出、舞台装置や客席の使い方まで、全身とっぷりイリュージョニストの世界に浸って、高い満足度と幸福感を得たまま日生劇場を後にしました。

イリュージョニストの舞台は19世紀のハプスブルク帝国。興行主とともに巡業でウィーンに訪れた主人公の奇術師アイゼンハイムは、幼い頃に身分違いの恋を寄せ合った幼馴染ソフィと再会します。しかし彼女はオーストリア皇太子の婚約者となっていたのです。二人は逢瀬を重ねますが、それに勘づいた皇太子は腹心の警部に二人を偵察させます。困難の多いアイゼンハイムとソフィの行く末は果たしてどうなるのか……。何が嘘で何が真実か。客席を巻き込んでいく謎めいた展開に魅了されます。

結末は是非自身の目で確かめてください。

シーシャ

先日、友人に誘われて人生初のシーシャカフェに行ってきました。
シーシャとは水パイプという専用の機械を使って、長いホースから香りのついた煙を吸う水タバコのことです。
わたしは非喫煙者で、人生で一度もタバコを吸ったことがありません。
なので、誘われたときちょっとぎょっとしてしまいました(笑)
けど、ノンニコチンタイプも選べるし、紙巻きタバコやアイコスのような過熱式タバコとも全然違うよと言われ、ものは試しだとついていきました。
店内に入るとなんともいろんな匂いが混じった濃い匂いがしました(悪い意味ではありません)
シーシャじゃいろんなフレーバーを選んで楽しむことができます。
わたしは初心者でよくわからなかったので、店員さんに相談してすっきりとしたフルーツ系のフレーバーにしてもらいました。
ベリー系やライチ、南国フルーツがミックスされており、すごく爽やかでした。
もともと香水や石鹸など良い香りがするものが大好きなので、フレーバーを選らんだり楽しめるのは結構好きです。
そこでコポコポとシーシャを鳴らしながら良い香りのする煙を楽しむのは、おもったよりもリラックスができました。
数時間ゆったりすごせるので、映画を見たり、読書をするのにはもってこいです。
映画や漫画でしかみたことのなかった水パイプを吸うというのもなんかちょっと楽しい気分になれます(笑)
結構調べたら昼からやってるカフェも多く、ショートタイプで短時間楽しめるものもあるようなので、本当にふらっと読書するためにたちよろうかなと考えてます。
おもったよりハマってしまいそうです。やっぱりなんでも試してみないとわからないものです。

食事交換

たまたまYouTubeを開いたら、おすすめに海外の番組の切り抜き動画で「食事交換」というものがありました。
サムネイルには極端に太った人とガリガリの人が並んでいます。気になって再生することにしました。
どうやらこの動画はイギリスの番組の企画のようで、イギリスでは近年肥満が深刻な問題になっているようです。また同じように拒食症で苦しむ人も多いそうです。
この番組では、医者が監修のもと極端な肥満の人とガリガリの人を集めて、ふたり一組をまる2日間一緒に生活をさせ、お互いの食事を交換をさせます。
肥満の人の食事はガリガリの人に、ガリガリの人の食事は肥満の人が食べます。
ガリガリの人は信じられないような量と脂っこい食事を提供され苦痛にまみれながらご飯をたべ、肥満の人はお茶だけとか場合によってはなにも提供されないこともあります。
こうやって客観的に自分の食事を見て、その異常さやだめなところを気づき食事改善を決意させられます。
そして2日間が終わったころ、今後どうやって食事を改善すべきかを医者から伝えられ、約二ヶ月後にまた再会をします。
再開後、肥満の人は健康的に痩せ、ガリガリの人は少しだけ太り血色もよくなり、お互いの変化をたたえあいます。
このような大変興味深い内容でした。
改めて、食事の大切さを実感しました。
食べ過ぎる、食べなさ過ぎるという極端なことは自身の健康を損なうだけでなく、周りの家族や仲間にも迷惑や悲しみを与えてしまうんだなと。
わたしも偏食なところがあるし、趣味読書といった超インドア派で運動不足なので気をつけねば。

マツオヒロミ展

先日、イラストレーターのマツオヒロミ先生の美術展に行ってきました。

マツオヒロミ先生はレトロモダンな世界観やファッションのイラストが人気なイラストレーターで、今回が初めての個展出店になるそうです。とても人気のイラストレーターさんなので、もう何回かやっているのかと思っていたため少々驚きました。

マツオヒロミ先生の描かれる作品は明治・大正・昭和初期をテーマにしたものが多く、当時実際に女性たちが楽しんでいたファッションを基に独自のセンスやデザインでブラッシュアップされた衣装に身を包んだ色香が漂うような女性たちの姿にはトキメキを隠せません。

どうしてこうも可愛いのだろう、と画集やSNSに投稿されたイラストをずっと眺めていた時もあります(笑)

さて、その古典なのですが、1Fが画集を基にしたデパートをモチーフにした展示になっており、2Fもマツオヒロミ先生の漫画に出てくる女性が営んでいる古書店をモチーフにした展示となっていました。

中に入り、一番最初に目に入る順路の看板のキャッチコピーからもう可愛さが溢れています。「そぞろ歩けば 憧れおどるショーウィンドー」というコピーの通り展示ガラスの向こうに飾られたイラストや、コラボグッズのハンカチーフにハイヒールに心が躍りました。

普段見ることが出来ないアナログでのラフスケッチや、手書きでデザインされたテキスタイル案、ご主人がデザインされているというタイポグラフィのラフ、そして先生ご本人のものであろう1900年代初頭のファッション誌や新聞など貴重なものも沢山見ることができて幸せなひと時だったなと振り返って思います。

なお、2Fからは竹久夢二展も見れたので、そちらも楽しんでまいりました。

古典は6月頃までやっていたと思うので、是非足を運んでみてください。

ウェスト・サイド・ストーリー

先日暇な時間が出来たので、映画のサブスクで2022年に公開された方の「ウェスト・サイド・ストーリー」を見ました。

今までも舞台作品としては見たことがあったので気になっていたのですが、公開当時中々外出するのが億劫な時期で映画館に行かなかったんですよね……。

そうした久々に聞いたウェスト・サイド・ストーリーの音楽、身に沁みました。やっぱり舞台で生で聞くオーケストラが好きだな~という気持ちもあるんですけど、曲そのものが良いので、聞く度にじんわり来ますね。ミュージカルナンバーがそのまま使われてたのも嬉しいところです。

ストーリーの方はというと、かの有名なウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」のオマージュとなっており、1950年代後期のアメリカが舞台です。

ポーランド系アメリカ人の少年非行グループ「ジェッツ」と、プエルトリコ系アメリカ人少年非行グループ「シャークス」の対立からストーリーは始まります。

主人公であるトニーはジェッツの元リーダー、対してヒロインのマリアはシャークスのリーダーである男の妹。二人はジェッツとシャークスが会合するダンスパーティーで出会い恋に落ちてしまうのです。

さて、この時点で「ロミオとジュリエット」のオマージュの意味がよくわかると思います。そして、ロミジュリは悲恋のストーリー……。

もしかしたら、どちらも読んだり見たりしたことがない人でもトニーとマリアの行く先が想像できてしまったかもしれませんが、是非舞台、あるいは映画で見てみてほしい名作です。

師が走る時期?

1年が過ぎるのは早いもので、もう12月です。

ところで、12月は和名で「師走」と呼ばれますが、なんで「先生(師)が走る」なんて名前なんだ……?と、初めて和名を知った時に思った記憶があります。

もしかしたらその時にも調べたかもしれませんが、すっかり忘れてしまっていますね(笑)というわけで調べてみました。

最も有名な説では、僧侶がお経を読むために東西を馳せる程の忙しさからきていると、『色葉字類抄』(平安時代末期に成立された古辞書)からの説があります。

『色葉字類抄』の説明によると、民間語源(由来が言語学的に正しいものではない言葉のこと)とされており、現在の「師走」の字は上記説に当て字をしたものと考えられているそうです。(師は僧侶のこと)

ただ他にも諸説あるようで、年が果てるという意味の「年果つ(としはつ)」がしわすに変形した、だったり万葉集のころから既に「シハス」と呼ばれていたとの説もあります。

あるいは四季が果てる季節を意味する「四極(しはつ)」や一年の最後に成し遂げる「為果つ(しはつ)」が語源ともいわれているようです。

語源が古くなればなるほど、正しいものが曖昧になるものだな~と思いつつ、それにロマンも感じたりします。

また気になる語源があったら調べてみたいですね。

謎解きで街歩き

先日、リアル脱出ゲームで遊んできました。

「脱出ゲーム」とはいうもののちょっと変わっていて、実際に新宿の街の様々なところを歩いていき、謎を解いていくスタイルのものでした。

「歌舞伎町探偵セブン」というリアル脱出ゲームのシリーズで、この公演は今までに何回かあったものの遊んでこなかったのですが、今回かの有名な「エヴァンゲリオン」とのコラボ、とのことで、興味がわいたのです。

調べてみるとだいぶ人気のシリーズらしく、第22回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門 優秀賞を受賞した過去もあるとかなんとか。

事前情報として、この「歌舞伎町探偵セブン」はちょっと怪しげな新宿のビルに入ることもある、と聞いたことがあったので多少緊張していたのですが、友人と数名で参加したので、それ程怖い感じでもありませんでした(笑)

あと、それなりに知っている歌舞伎町と言っても、中々広範囲を歩くことがないので、こんな場所もあるんだ~!と思いながら楽しく歩いていました。(歌舞伎町というより東新宿に差し掛かっているくらい歩いた気もしますが)

大体2~3時間くらい歩いたり立ち止まって謎解きをしたりしましたが、覚悟していたよりも疲労困憊になることはありませんでしたし、謎解きのレベルも優しめだったので、気持ちよくクリアすることができましたね。

またこのシリーズの新しいリアル脱出ゲームが出たら遊びに行きたいです。

月が長く見られる月

煩いくらいの蝉時雨がいつの間にか聞こえなくなり、あー9月なんだな、と実感します。とはいえまだ暑く茹だるような残暑は続くのですが、もう少しすれば過ごしやすくなるでしょうかね。
さて、タイトルにも書いたのですが、9月は「月が長くみられる月」と言われ、その異称を「長月」と呼ばれることがあります。
長月は有名な異称なので皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、調べてみると、他にも様々な異称がありましたので紹介していこうと思います。

・夜長月(よながづき):夜が長い月の意
・玄月(げんげつ):陰暦九月の異称
・寝覚月(ねざめづき):夜が長いので夜目が覚めてしまいがちなことから
・菊月(きくづき)/菊咲月(きくさづき)/菊開月(きくさきづき):菊の花が咲き誇る月にして、菊の節句(9月9日のこと、重陽の節句とも)があることから
・紅葉月(もみじづき):紅葉の季節に入ってくることから
・彩月/色取り月(いろどりづき):木の葉が色づく月の意
・稲刈月(いねかりづき/いながりづき)/稲熟月(いねあがりづき):これが略され「ながつき」となった説がある
・穂長月(ほながづき):稲が長く成長する月の意
・長雨月(ながめつき):現在の秋雨。長い雨が降るということから
・建戌月(けんじゅつげつ):古代中国では冬至を含む月に、北斗七星の取っ手の先が向く方角によって月の名前を決めた。9月は戌の方角の月
・詠月(えいげつ/ながめつき):月を眺めて詩歌を歌うことの意
・小田刈月(おだかりづき):田の稲を刈りとる月の意
・竹酔月(ちくすいづき):由縁は定かではないが、酒(ささ)が進む月、酒酔い月(ささよいつき)と、竹の笹が酒(ささ)に通じることから、この日に竹を植えるとよく育つといわれる竹酔日(ちくすいじつ)と掛け合わされたとされる説がある
・青女月(せいじょづき):「青女」とは、中国前漢時代の霜や雪を降らすと女神のこと(旧暦9月は現代の10月8日~11月5日)

思ったよりも様々な異称があり驚きました。
9月以外にも様々な異称があるかと思いますので、機会があればそちらも調べてみたいですね。

クラゲに魅了される

水族館が好きで、ふらっと行ったりします。ちょっと薄暗い中に、ライトアップされた色とりどりの魚たちが優雅に泳ぐ姿を見ているとリラックスできます。中でもお気に入りなのが「くらげ」です。触手に強力な毒を持っていて、刺されたら危険という怖いイメージがありますが…触らず見ているだけならとても魅力的な生物だなって思います。
たくさんのくらげたちが、ふわふわと浮遊しながらさまよっている様は、時間を忘れてついつい見てしまいます。体が透明で透けているから、ライトを照らすと様々な色に見えるのもとっても綺麗で良いですよね。
ふと、自宅にもクラゲ水槽があったらいいなあなんて思いました。クラゲの水槽をたまに見ながらの読書なんかできたら優雅で贅沢だなあなんて。調べたらクラゲって種類は多いけど、飼育できる種類というのは限られているようです。一般的にはミズクラゲ、タコクラゲ、カラージェリーフィッシュあたりが飼育するのには適してるみたい。
最近だと、クラゲ飼育セットが5~6万円ほどで販賣されているようで、それくらいなら買えるかなって思ったけど、やはりクラゲの飼育はなかなか難しいですよね…。寿命も早いと半年くらいらしくそれを聞いたら、自分で飼育するのは諦めようと思いました。なので、これまで通り、水族館でクラゲを鑑賞します!

図書館、行ってみてください

みなさんは、図書館を利用していますか?私は昔から図書館が大好きでした。小さいころ、靴をぬいで一段高くなっている子供コーナーみたいなところがあって、そこでたくさんの絵本から好きなものを探して、のんびり読むことが好きだったんですよね。絵本も好きだったけど、その子供コーナーみたいなところの雰囲気がすごく好きで、小さなテーブルや椅子なんかもあって、かわいい感じでした。
学生の頃も、図書館の自習室をよく利用していましたし、大学の頃は、パソコン利用もできることもあってよく入り浸っていました。
図書館を利用したことがない、ほとんどしないという人がいますが…もったいないです(笑)図書館にはメリットがたくさんです。
まずいちばんすごいのは「無料」ということ!!施設を利用することも、本をその場で読むことも、借りることもぜーーーんぶタダです。買うとかなり高い本も無料で読めますし、中には絶版でもう手に入らない貴重な本だったあることがあります。
あとはやはり、本の種類の多さですかね。最近、本屋さんは本が売れないこともあり、半分が雑貨売り場になっていて置かれている本が少なくなってきています。一度図書館に足を運んで、その本の多さを見てほしいです。絶対、一冊は興味のあるものが見つかると思います。
本を読むメリットは、ここでは語り尽くせないので割愛しますが、非常にたくさんあります。本を読む機会が減っている方こそ、図書館へ行ってみてほしいです。タダです。しかも、空調がしっかりときいており、読書するには最適な場所まで用意されています。
あなたは特に何か用意することもなく、ただ図書館へ行くだけでいいのです。本当に利用しないのはもったいないと思うので、ぜひお近くの図書館へ行ってみてくださいね。